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AI研修の助成金はいくら戻る?費用・人数・時間別シミュレーション

中小企業のAI研修について、経費助成、1人あたり上限、賃金助成を順に計算し、人数・時間・費用別の6パターンを比較します。

執筆cotomu AI研修 編集部
監修岩崎 裕馬

令和8年度の中小企業では、AI研修の対象経費に75%を掛け、1人あたり上限と比べた金額に、1,000円×訓練時間×対象人数の賃金助成を加えるのが概算の基本です。20名・16時間・対象経費100万円の例では、経費助成75万円と賃金助成32万円で合計107万円になります。ただし、研修費の残額は25万円で、賃金助成32万円は受講時間中の賃金負担に対する別費目です。

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

計算は3段階に分ける

1. 経費助成率を掛ける

中小企業の経費助成率は75%です。対象経費100万円なら、まず75万円と計算します。

100万円 × 75% = 75万円

2. 1人あたり上限を確認する

10時間以上100時間未満の訓練では、中小企業の上限は1人1訓練30万円です。20名なら上限総額は600万円なので、75万円は上限内です。

30万円 × 20名 = 600万円

経費助成は「対象経費×75%」と「30万円×対象人数」の低い方です。

3. 賃金助成を加える

中小企業の賃金助成は1人1時間あたり1,000円です。20名が16時間受講する例では32万円です。

1,000円 × 16時間 × 20名 = 32万円

項目概算
経費助成75万円
賃金助成32万円
助成合計107万円
研修費に対する残額100万円 − 75万円 = 25万円

表の数値は2026年7月24日に厚生労働省の令和8年5月14日版・詳細パンフレットで確認しました。助成合計から研修費を引いて「利益が出る」とは考えません。賃金助成は、受講中にも賃金を支払う事業主の負担に対するものです。

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

費用・人数・時間別の6パターン

すべて中小企業で、受講者は雇用保険被保険者、費用全額が対象経費として認められると仮定します。実際には訓練目的、対象者、経費、届出、実施記録の審査があります。

人数・時間・対象経費経費助成の判定賃金助成助成合計研修費の残額
10名・3時間・20万円10時間未満のため対象外0円0円20万円
5名・12時間・40万円30万円。上限150万円内6万円36万円10万円
20名・16時間・100万円75万円。上限600万円内32万円107万円25万円
5名・24時間・190万円142万5,000円。上限150万円内12万円154万5,000円47万5,000円
3名・24時間・150万円率計算112万5,000円に対し上限90万円7万2,000円97万2,000円60万円
50名・16時間・300万円225万円。上限1,500万円内80万円305万円75万円

表は2026年7月24日時点の令和8年度制度数値で試算しました。税、対象外経費、欠席、時間数の扱い、事業所単位の年度上限、他の申請は反映していません。研修費の残額は経費助成だけを差し引き、賃金助成とは分けて表示しています。

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

少人数・高額研修は上限に注意

3名・24時間・150万円の例では、対象経費の75%は112万5,000円です。しかし10時間以上100時間未満の上限は1人30万円なので、3名の上限総額は90万円です。経費助成は90万円までの概算になります。

計算金額
率による計算150万円 × 75% = 112万5,000円
人数による上限30万円 × 3名 = 90万円
経費助成の概算低い方の90万円

表の上限は2026年7月24日に厚生労働省の詳細パンフレットで確認しました。受講料を上限から逆算して高くするのではなく、業務分析、講師時間、演習、レビューなど、価格の根拠を説明できる研修を選びます。

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

10時間未満は対象外

半日3時間や1日6時間の単発研修は、国の事業展開等リスキリング支援コースの10時間要件を満たしません。複数回に分ける場合も、別々のセミナーを形式的につなぐのではなく、共通の到達目標と段階的なカリキュラムを持つ訓練として設計します。

東京都のDXリスキリング助成金は3時間以上10時間未満を対象にしていますが、都内中小企業等、都内勤務の従業員、申請時期、併給制限など国制度と条件が異なります。短時間なら自動的に東京都制度を使えるわけではありません。

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

賃金助成は給与の全額を補うものではない

賃金助成1,000円/人・時は、受講者の実際の時給とは別に定められた額です。たとえば時給換算3,000円の従業員が16時間受講しても、賃金助成は1万6,000円で、賃金相当4万8,000円の全額を補う計算にはなりません。

研修の予算には、次の費用を分けて置きます。

  • 研修会社へ支払う対象経費
  • 対象外となるツール、交通、開発・コンサルティング等の費用
  • 受講時間中の賃金
  • 研修後に実務へ適用する社内工数
  • 助成金が支給されるまでの資金

※助成金の支給を保証するものではありません。支給の可否・金額は労働局の審査によります

稟議に転記する前の確認

計算式が合っていても、要件を満たさなければ同じ助成額にはなりません。AI研修に使える助成金まとめで対象者と届出時期を確認し、事業展開等リスキリング支援コースとはで②DX・GXの類型を確認してください。研修価格の比較条件はAI研修の費用相場にまとめています。

現時点では、入力値から自動判定するシミュレーターを公開していません。対象者、時間割、見積書がそろった段階で、管轄労働局または社会保険労務士へ確認するための概算として使ってください。

参照した一次情報

一次情報の確認日: 2026年7月24日

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